あなたは順張り派ですか?それとも逆張り派ですか?とそんな質問は聞いた事はないだろうか?そもそも何を定義にして順張りと逆張りを判断しているのだろうか?
今回は順張りと逆張りの常識について、その認識は本当に正しいのかどうかについてお話ししてみたいと思う。
トレンドに逆らうのが逆張りなのか?
さて順張りと逆張りについての本当の意味について最初に結論を申し上げておこう。それは相場に逆張りも順張りも無い。というのが結論だ。
そもそも逆張りとはなんなのか?という事だ。基本的にはトレンドに逆らって上昇トレンドなら売る、下降トレンドなら買いというエントリーをするのが逆張りなのだろうか?
もしそうなら単純明快な疑問が残る。例えば5分足で上昇トレンドだった。だから売った。それは逆張りなのか?いや、4時間足は上昇トレンドだった。ならば順張りなのか?という事だ。
そもそも見ている時間足によってトレンドに違いがあり、逆張りや順張りという概念自体に疑問が残る。
順張り逆張りの意味とは
では順張り逆張りとはどんな事をいうのだろうか?目先の価格が下落真っ最中の時に買うのが逆張りだろうか?しかし、それがトレンド方向の押し目だったらどうなのか?と言う事になる。
そしてこの問題も時間足によっては順張りという事になる。つまり相場に順張りも逆張りもないという事になる。基本的に買うという行為は、これから価格が少しでも上昇していく算段があるから買うわけだ。
正直それ以上でもそれ以下でもないシンプルなもので、当然価格が安い時に買い、価格が上昇している時に買う理由とすれば、これから価格が現在よりも上がるから、今のうちに買っておこうというものだ。
逆張り・順張りを型にはめてはならない
相場ではトレンドが発生している事の方が圧倒的に少ない、初心者の頃は例え上昇トレンドでも利益を取ることすら難しいのが現実だ。
スタイルを型にはめるというのは、本来見なければならないものを見る機会を大きく逃す事になる。そして本来見なければならないのは値動きであり、1番肝心な本質的なものだ。
例え15分足で上昇トレンドが発生しているからといっても、優位性のあるエントリーは価格が調整下落してきた押し目と言われるパターンだ。これは言ってしまえば値動きに対しては逆張りになる。
基本的には下がった時に売ると含み損を持つ時間が長くなるし、上がった時に買うと含み損を持つ時間が長くなる。
つまり、上昇トレンドでも優位性のあるエントリーポイントというのは基本的に逆張りみたいな状況の時になる。もちろんそれが全てではない。
結論
結論としては、トレーダーは順張り派と逆張り派に2分割されるわけではなく、そんなにこだわるところではないと考える。
特にトレンドフォローだからと順張りにこだわって、難しいトレードを繰り返すよりも、どこで買ったほうが優位性があるのか?といってエントリーポイントを探す練習をした方がよほど良い。
相場では買いに優位性がある局面、売りに優位性がある局面がある。しかし、それが全てトレンドではない。ロングしかしない、ショートしかしないといった目線を固定させるのも悪くはない。