テクニカルビションとは
当サイトはFX専門サイト「マーケットビジョン」の連携サイトであり、テクニカル分析に関する専門サイトとして運営しています。情報提供はトレーダー歴10年以上の専業トレーダーSARAMIが担当し、他にはない本質的な情報を発信するよう努めています。
相場分析において、これから先の未来を完全に予測するのは不可能です。ではなぜテクニカル分析を利用するのでしょうか?
一般常識がもたらす相場分析の闇
勝てないトレーダーの決定的な弱点は常識を固く信じていることです。優秀なトレーダーは相場を予測し、天底から天井まですべてを利益にできるのが上手だと思い込んでしまっています。
トレンドフォローは初心者向けといった情報もひとつの例です。トレンドフォローと一概に言っても難易度は非常に高く、逆に言えばトレンドをフォローできるのならば、誰でも勝ち組になれるといっても過言ではありません。
投資家心理としてトレンドをフォローするのは非常に難しく、たまたまフォローできただけでは、その後必ず返り討ちに遭遇します。
安易な損小利大、確率論では勝てない
どこでも良いのでエントリーした場合、上下に値動きする確率、確率変数を2分の1とします。利益確定を100円、損切りを100円とした場合、トータル損益はゼロに収束します。もちろん連勝も連敗もあります。
では利益確定を200円、損切りを100円に設定します。勝率50%なら最終的に利益が積み重なってくるはずです。しかし、実際はそうではありません。
なぜなら100円の値動きをする確率よりも、200円動く確率の方が低いからです。
利益確定を100円、損切りを20円にリスクリワードを広げた場合、20円の値動きに到達する確率の方が圧倒的に高いため、損切りの連発になり、低い確率で利益を大きく取れたとしてもトータルではマイナスになる確率が高いということです。
つまり、利益確定を200円、損切りを100円に設定しても最終的に利益が積み重なる手法を見つけなくてはなりません。トレードに関しての優位性とはリスクリワードを広げたとしても確率的に利益が残る取引であり、エントリーも決済も両方大切になります。
なぜ勝つことが難しいのか?
相場ではセオリーも確率論も通用しない
相場ではセオリーも確率論も通用しない。負けて当然であり、他人の収支や上手い下手を気にしている人は、典型的な負けトレーダーの例です。
本来なら確率50%でプラマイゼロのところを、確率50%以下でもプラスにもっていく。それが勝つためのパターンのひとつです。サイコロの例でもあるように、勝率を50%以上にもっていくのは至難の業です。
やり方によっては90%の勝率を実現させることも可能ですが、残り10%に多くのリスクをとるため、結果的に利益の積み重ならないトレードになってしまいます。
大切なのは確率の高いところでエントリーする、そして目的の利益を設定して達成することです。
あとは優位性のあるパターンを見つけ、その場所でだけエントリーする。取引する銘柄も利用するテクニカル分析もロング、ショートでさえも完全に絞り切って立ち向かうのも確率をあげるひとつの方法です。
自分のトレードスタイルを圧倒的シンプルに、徹底的に磨き続ける必要があります。エントリーと決済に優位性をもつためにもトレードスタイルを固める、自分にあったテクニカル分析手法を見つけること、トレードノートなどで検証に検証を重ねることは間違いなく重要です。