フィボナッチチャネルの基本的な見方を知って相場の方向性を読む

テクニカル分析をしていると、チャネルラインというラインの引き方をよく耳にする。

実際のところチャネルラインを引く事は決して簡単ではなく、水平線やトレンドラインをしっかり引ける前提がないと、ほとんど機能しない。

チャネルラインに対して、優位性が少ないと感じている方は多いのではないだろうか?

今から紹介するフィボナッチチャネルは、ポイントを指定すれば自動的にチャネルラインを引いてくれるというものだ。

引いてくれるラインはもちろん、フィボナッチの黄金比率を使って表示してくれる。

フィボナッチチャネルの見方はトレーダーによって様々で、どの見方が間違っているという事もないが、今回は基本的な見方について説明していこう。

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フィボナッチチャネルの見方

フィボナッチチャネルの引き方を説明する前に、サラッと通常のチャネルラインについておさらいしておこう。

通常のチャネルラインを引いた状態

チャネルラインは2本の平行に引いたラインが、値動きを挟んで、その中を推移していくというものだ。

上のラインはレジスタンスになり、下のラインはサポートの役割を果たして、そのうちどちらかにブレイクする事になる。

以上が代表的なチャネルラインだ。ではフィボナッチチャネルを見てみよう。

フィボナッチチャネルの設定

フィボナッチチャネルの設定基準「安値と高値」
ユーロ豪ドル日足チャート

上のチャートがフィボナッチチャネルを実際に引いたものだ。フィボナッチ チャネルには設定があり、分析ツールによってデフォルトの設定は様々だ。

設定内容はお好みにもよるが、今回のように上昇チャネルを引くなら「161.8%」「-50%」は必ず表示させておこう。先の相場の流れを見るうえで非常に重要となるポイントだ。もちろん下降チャネルでも設定を変える必要はない。

設定となるポイントは安値である左下の赤丸の部分、高値である赤丸の部分を基準に設定しよう。

ポイントとしては継続しているチャネルで構わない。チャネルの初動の波に引くのが望ましいが、なかなか難しい。値動きの初動の波に関してはダウ理論エリオット波動の記事を参考にしてほしい。

安値である赤丸の部分は0%のチャネルラインで、高値の赤丸は100%のチャネルラインとなり、このラインの中を推移していくという事は、順調にトレンドが継続している事になる。

真ん中のライン50%

100%と0%の真ん中に50%ラインがある。このラインは中心線で、この線を中心に100%から0%のトレンドの強さを判断する事になるので覚えておこう。

  • 50%から100%を推移していれば強気で価格推移している状態
  • 50%から0%を推移していれば上昇の勢いが少し衰えている状態

もちろん100%を超えて推移していけばさらに強い相場と判断でき、0%を下回って推移するとさらに弱気な相場となる。

ここで気をつけておきたいのは、弱気な相場環境になっているからと言って、必ずしも下落するわけではないという事だ。

間違っても100%から50%ラインを推移しているからといって上昇するとも限らないので注意してほしい。

≫ 専業トレーダーが考えるフィボナッチ系オブジェクトの使い方とは

大きな相場の方向性を見る

ではトレンドの方向性として、どのような基準で見ていったらいいのかを説明しよう。

0%ラインを下まわったチャート表示。レジスタンスとサポートのラインも表示

先ほどのチャートの延長線が上記チャートになるが、0%のラインを下回ってきたのが分かるだろうか。

ここで相場の流れは、買いの勢力が押されてきたのは分かるが問題は2つある。ひとつ目はチャートに表示させている赤いラインだ。

上の赤いラインは水平線で、下の赤いトレンドラインが少しずつ安値を切り上げてきているのが確認できる。

そして下の赤いラインはトレンドが開始されてからひたすら効いている最重要トレンドラインになっている。

かなり強く長い期間効いているトレンドラインなので、なかなか下には抜けないだろうし、むしろ下に抜く為にはそれなりの押しも必要になってくる。

もうひとつの問題は、上昇相場でフィボナッチチャネルを使った場合に焦点となる「161.8%」ラインに到達していないという事だ。

161.8%に関しては必ずそうなるとは言えないが、最終到達地点として161.8%に到達してから大きくトレンド変換するというのもよく見られるパターンだ。

ではこのチャートのさらに先を見てみよう。

最終の上昇フィボナッチ161.8%

フィボナッチチャネルの161.8%にタッチした状態のチャート

.結果的にはレンジブレイクのパターンとして161.8%にタッチしたところから大きく下落している。

このチャートは記事執筆中の現在進行形なので、これから先のチャートはもちろん表示する事はできないが、161.8%にタッチしてさらに-50%を下に抜いたところで、フィボナッチチャネルの役割は終えている。

トレンドの変換時には161.8%にタッチしてから下落するというパターンは多い。

なぜなら大きく時間をかけて築いてきたトレンドであればあるほど、最終的な相場の過熱感は高くなるので、161.8%は利確、エントリーのタイミングのひとつと考えてもいいだろう。

もちろん161.8%は絶対ではない。たまに161.8%に2回チャレンジする時もあるし、必ずタッチするわけでは無いという事は覚えておこう。

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チャネルの目線移動「階層チェンジ」

それでは161.8%まで到達しないで下落したパターンも見ておこう。

階層が下に移った場合のチャネルの見方
ドル円日足チャート

上記チャートはきれいにフィボナッチチャネルが効いている。

トレンドの最初は50%から100%のチャネルを推移しているが、大きな下落後に0%から-50%というもうひとつ下の階層でチャネルになっている。

これは階層が移動したという事で、本来のベースは100%から0%だが、階層がひとつ下がった事で「0%から-50%」の間のチャネルに移動したという事だ。

もちろん上昇トレンドで、重要な移動平均線やトレンドラインを下に抜いてきたからと言って、必ずトレンドが終了するわけではない。

力を無くしながらも、もうひとつ下の階層でトレンドラインが引けたり、チャネルになったりする事も多くある。

このチャートはその決定的なバージョンと見てもいいだろう。

もちろん下の階層を推移しているからと言って、必ずその後に下落するとは限らないが、相場自体は弱気色が強く、-50%を明確に下に抜けるような事があれば、下落を狙っての大きなチャンスとなる。

まとめ

フィボナッチチャネルは相場環境を知る上で優秀なツールと言える。

相場は得てしてトレンドを繰り返して推移していくものだと考えるなら、時間軸と値動きの両方を考慮してトレンドの強さを見れるフィボナッチチャネルはチャート分析において強いサポートとなる。

難点としては、そもそもトレンドの初動を捉えなくてはフィボナッチチャネルは引く事は出来ないし、慣れるまでは使いづらいと感じるだろう。

特に重要な認識としては、レジスタンスやサポートとして使うのではなく、相場の売りと買いの力関係が現在どうなっているか?というのを視覚的に見る事ができるツールだと考えておこう。

それはまさしくテクニカル分析に最も大切な要素だとも言えるかもしれない。

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