エリオット波動理論|4波にだけ言える2つの特性と考え方とは

エリオット波動の4波といえば波動の中で1番見つけにくい波動になる。3波による上昇局面から、エントリーが遅れたトレーダーが買いを入れてくる局面でもあり、同時に利益確定売りが入り混じる「売りと買いの拮抗局面」になるからだ。

もちろん3波がどこまで伸びてくるのかというのも、フィボナッチエクスパンションや水平線を使ったとしても曖昧で、4波がどこから始まったのかという判断は非常に難しいところになってくる。今回は4波だけの特性である「レッサーディグリー4波」と「オータネーション」という2つの特性を見ていこうと思う。

エリオット波動4波
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目次

4波の修正波としての考え方

まずは基本的な4波の考え方だが、4波はエリオット波動上昇5波の中の修正波として、2波と同じく上昇の中の調整局面だ。簡単な概要はエリオット波動理論とは|基本知識を完全網羅でも紹介しているが、4波は1波の高値を下回らないというのが定義となっている。

これは修正波全てに言える考え方だが、4波は下落局面と認識している方が多いのはまた事実だし、確かにエリオット波動ではそう定義されている。しかし実際の相場では正直明確に下落するかどうかはわからない。下落というイメージを持っていると修正波では振り回される事が多くなるだろう。

なぜなら、上昇傾向の4波や、レンジ状態が継続する4波というのもまた珍しくはないからだ。

4波の1番効率の良い考え方としては、「待機」をする期間として考えるのも無難な選択だ。つまり4波は狙わずに次の流れが出来るまで待つという局面と捉える事も当然ありな戦略だ。

基本的に4波は2波と違って、マーケットが上昇ムードの中の調整局面でもあり、トレンドの最終局面へと向かう難しい相場状況なので、もみ合いになる事が多く様々なフォーメーションができる傾向にある。単純に3波の高値から5波の起点までの値幅を取っていくというのは容易ではない。

5波もそうだが、エリオット波動が目で見て判断できるようになるまで待つ事によって、下落の3波(A・B・C)を狙いに行くと言ったスタンスも4波に対しては時として必要な心構えだと考えられる。それだけ難しい局面だという事になる。その考え方を踏まえた上で、4波だけに当てはまる基本的な特性を2つ紹介しよう。

レッサーディグリー4波

4波の特性に「レッサーディグリー4波」と言われるものがある。意味合いとしては4波の最終的な安値はその先でサポートの役割を果たす可能性が高いというものだ。

相場が動いている時は4波の安値がどこになるかなど誰にもわからないが、レッサーディグリー4波は「4波がチャート上で実際に認識された後」を見ていくものになる。このレッサーディグリー4波を知るには、まず相場全体のフラクタル構造を理解しておく必要があるのでどういう事か説明しよう。

例えば今15分足を見ているとする。15分足では上昇トレンドの最終地点で4波・5波の局面だったとしても、4時間足では上昇3波の中の1部分にしか過ぎない状況かもしれない。

そう考えると15分足の上昇の勢いは強く、どこかを起点に下げ止まり上昇に転じる可能性が高いという事が言える。単純に買い待ちの方に優位性がある状態だ。ショートとしては利確ポイントを模索している状況になる。

ここで重要な部分はロングとショートの拮抗局面であり4波最大の拮抗局面にもなりやすいので、後の重要なレジスタンスサポートラインになり得る部分という事だ。なので目安としてエリオット波動の4波の安値がその後の重要な価格帯として機能していく可能性が高く、この状況をレッサーディグリー4波という。

4波の安値ライン

しかし、この傾向はあくまでも4波のサポートとなる水準自体がそもそも意識されている価格の節目である事がほとんどだ。

逆を言えば、4波の安値はこれからも重要な価格帯になりやすい部分なのでこれから先の相場を分析する上で是非押さえておきたい価格帯ということになる。

オータネーション

4波の波がどういう全体像になるのかを予測する上で参考になるのが、このオータネーションだ。エリオット波動の上昇5波構成の中の2波と4波が調整局面だが、2波と4波は同じフォーメーションを描きにくいという特性がこのオータネーションというものになる。

2波がシンプルで素直な下落パターンであれば4波は複雑なフォーメーションを描くというもので、もちろん2波が複雑なフォーメーションを描くなら4波はその逆になる特性があるという事だ。

2波の波動を見て4波の動きがどうなるのかの判断基準として使われるが、もちろん絶対そうなるというわけではない。あくまでも傾向なのでそのあたりは充分考慮しておく必要はあるだろう。

オータネーションを考える上ではそうなるかもしれないという意識をもって見ていくのがいいだろう。

まとめ

今回は4波の特性である「レッサーディグリー4波」と「オータネーション」についてお話ししたが、4波は修正波としてのフォーメーションの特性ももちろんもっている。

修正波の特徴に関してはエリオット波動理論|修正波のフォーメーションについてでくわしく解説しているので合わせてチェックしてみてほしい。

4波は基本的に難しい相場環境だといえるが、時として非常にわかりやすい4波を形成する時も当然ある。そんな時はこれから先のトレード戦略が圧倒的に立てやすくなるので、仮にエントリーをしなくとも相場の流れは把握しておきたいところだ。

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