フィボナッチのリトレースメントとエクスパンションの使い方

フィボナッチ数列とは人間が見て理屈抜きに美しいとか、自然に見れる感じれる不思議な数列の比率だ。その比率をマーケットの相場分析に使ったものには数種類あるが、その中でも1番使いやすいオブジェクト系インジケーターである「リトレースメント」と「エクスパンション」について説明していこうと思う。

リトレースメントとエクスパンションの使い方は基本的に似たようなもので、押し目を見るか?上昇下落の検討をどこにつけるか?という違いになる。

ではまずはフィボナッチに使われている黄金比についてザックリ説明していこう。

≫ 専業トレーダーが考えるフィボナッチ系オブジェクトの使い方とは

目次

フィボナッチ数列の黄金比とは

フィボナッチの黄金比率というのは、相場分析では61.8%や31.8%などの、ある規則性のある数値が使用されている。では何故その数値を使うのか?なぜに有効とされているのか?という部分についてお話ししていく。

フィボナッチ数列とは自然界や人間社会に多く存在するものだ。有名なものでいえば「ひまわり」だろう。このひまわりの種の列はフィボナッチ数列になるそうだ。フィボナッチ数列はアンモナイトや台風、モナリザ、螺旋階段など、企業であればツイッターやGoogleのマークなどいろんなところに使われている。

フィボナッチ数列は1.1.2.5.8.13.21.34.55.89…と延々と続いていく数字の羅列になる。この数列は前の数字2つを足した和という事で13+21=34 21+34=55 34+55=89と言った風に羅列される。そしてその数列の数字を今度はその後の数字で割るとある一定の数値になるというものだ。

  • 1つ後ろの数字で割ると0.618
  • 2つ後ろの数字で割ると0.382
  • 3つ後ろの数字で割ると0.236

となり、これがフィボナッチ比率で黄金比と呼ばれるものになる。黄金比はエジプトのピラミッドなどもこの比率で構成されていて、人間界の中で最も美しいとされている比率になる。

相場は人間が作り上げる心理が影響しているので、このフィボナッチの黄金比が当てはまるとされているのだ。ではそのフィボナッチを相場でどのように使っていくのか? フィボナッチリトレースメントから見ていこう。

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フィボナッチリトレースメントの使い方

1波を起点としたエリオット波動と水平線を引いたテクニカル分析チャート

このチャートを見てみてください。青い線が水平線として引かさせていただきました。チャートにはエリオットの波動も追加しました。

というのも、フィボナッチはそのひとつだけでは機能しません。相場の環境認識、エリオット波動やダウ理論など他のテクニカル分析を組み合わせることによってその精度が上がります。

エリオット波動についてはエリオット波動理論とは|基本知識を完全網羅の記事をチェックしてみてください。

フィボナッチリトレースメント61.8%

上記チャートの赤丸を起点として進めていきます。赤丸から1波の上昇が始まり、3波目も大きく上昇しているのがわかると思います。

フィボナッチリトレースメントは押し目を測るものです、まずはこの赤丸から上昇して高値をつけてから下落してきました。そこからどのあたりが押し目で反発するのかを見てみます。

リトレースメントの引き方

上の赤丸から下落に転じてきましたがどこで反発するのかを見るには、フィボナッチリトレースメントを最初の赤丸(安値)から上の赤丸(高値)にかけてリトレースメントを結びます。

リトレースメントを表示させてからの見方

すると線が何本か出てきました、これがフィボナッチリトレースメントです。冒頭で説明しましたが、フィボナッチの黄金比である数値の61.8や38.2などの数値が出てきているかと思います。

基本的にはこの61.8と38.2のラインで反発することが多くそのサポートのラインを見る事になります。

上記チャートですと、61.8%のところが押し目になって上昇3波が始まる起点となりました。
フィボナッチリトレースメントは「どこで反発して上昇するのか?」の目安をつける物差しみたいなものです。

フィボナッチリトレースメント38.2%

前回のケースでは61.8%でサポートされて上昇に転じましたが、その時の相場次第で38.2%あたりがサポートで効いたりしますので相場環境をよくみて判断してみてください。

では次は38.2%が押し目となった例を見てみましょう。最初の起点となる最安値はフィボナッチリトレースメントでは100%の値が示されています。

そこから次の高値にリトレースメントを引いて押し目がどのあたりになるのか見てみると38.2%のところで綺麗に反発してエリオット波動の上昇3波の起点となっています。

リトレースメント38.2%で反発しているチャート

この場合はヒゲの先の下落のポイントを起点として上昇波動の高値までフィボナッチを引きます。

フィボナッチを引く際「ヒゲ」をいれたほうがいいのか?

ヒゲは分析に入れるのか?という疑問ですが、フィボナッチやトレンドラインなど基本的にヒゲも入れるという事になります。

なぜならば、ヒゲの本質はロウソク足1本の最安値や最高値です。1度ヒゲの先端まで価格が動いたのは事実となりますのでヒゲは入れるという事になります。

もちろんスプレッドの開きや使っているチャートでヒゲの長さが変わってはきますが、ヒゲは基本的に入れるものと考えておきましょう。

フィボナッチエクスパンション

フィボナッチエクスパンションはリトレースメントとは違い、これから先にどこまでこのトレンドが伸びていくのかを見るものになります。

エクスパンションを実際に引いているチャート

上昇の起点となる安値をクリックして、次の高値までフィボナッチを引きます。ここまではリトレースメントと同じなのですが、エクスパンションはもう1クリック押し安値のところに合わせて、合計3つのポイントを設定します。

するとフィボナッチが出現するわけですが、上記チャートですと161.8%のところで頭打ちして下落に転じています。

この161.8%のあたりは前に説明した「前回の下落の起点」になっている部分で水平線でもレジスタンスとして機能しているところになります。

今回は161.8%に届く少しだけ手前にあるレジスタンスを抜ける事なく下落に転じたことになります。

フィボナッチエクスパンションは161.8%が基本的によく見る節目のラインとなりますが、100%や261.8%というのもよく見るパターンです。

100%まで上昇した状態のエクスパンション
100%で上昇3波動目が終了したパターン

まとめ

フィボナッチ数列はある程度の反発や上昇下降の予測をする上で非常に有効だということがわかります。フィボナッチリトレースメントとエクスパンションの特徴は次の通りになります。

リトレースメントとは押し目のエントリーポイントを探るのに非常に有効なものと言えます。

エクスパンションは基本的にトレードの利確ポイントを探るツールになります。

そしてフィボナッチは定規のような考え方で使っていきましょう。自分の考え方と違った値動きをした場合には、なぜそうなったのか、そうなったということはどういう風に相場が進みたがっているのかなど考えてトレードしていく事が大切です。

そして、リトレースメントにはフィボナッチアークという似たような描写ツールもありますので、フィボナッチアークの見方をわかりやすく説明の記事もチェックしてみてください。

フィボナッチを生かす場面は実にたくさんあると思いますので、フィボナッチを有効的にトレードに活かせるように頑張ってください。

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