エリオット波動理論|修正波【2波】の見つけ方とリトレースメント

エリオット波動の2波は3波を取っていくのに非常に重要な波動になる。今回はエリオット波動の2波の見つけ方について解説していこう。

2波とはエリオット波動で1番大きく伸びるとされている3波の引き金になるもので、リトレースメント「押し目」の重要な波動となる。そして買い勢力と売り勢力の決着部分、つまり上昇トレンドの起点となる最終攻防だ。

では2波の特徴について見ていこう。

目次

エリオット波動「2波」の見つけ方とは

エリオット波動理論|基本知識を徹底解説の記事でも紹介しているが、2波の定義としては1波の安値を下回らないという定義だ。これはまさにダウ理論そのものであり、1波を決定付けるルールそのものでもある。

2波の見つけ方「前回の安値(リトレースメント)」について

1波が疑われるチャート

上記チャートを見てみよう。このチャートは実際の日経平均株価のチャートだ。このチャートでは下落のあとで1波が疑われる上昇があった。

ここで疑われるのは前回の安値を下回って大きく下落するのか?それとも前回の安値を下回らずに大きく上昇に転じるのか?という大きな分岐点だ。

前回の押し安値の位置を確認

もし前回の安値を下回らずに上昇に転じた場合はリトレースメントとなり、トレンド転換が確定し、上昇3波の起点となる。つまりこの前回の安値が攻防の焦点であり、1番注目される部分になる。

2波のリトレースメント(押し)はどこを目安にするのか?

1波と予想した上昇からの下落が始まったチャート

では先ほどのチャートだが、ジワリジワリともみ合いながら下落している。この下落を2波と判断するにはどんなアクションが必要なのだろうか?

まず、この下落が2波だったと仮定してみる、そうすると前回の安値のラインは下に抜いていかないという事になる。つまり、ロスカットは前回の安値付近に設定して、どこかで買いのエントリーをかけてみてもいいだろう。

逆に下落を狙うならロスカットを前回の高値近辺に設定して売りを狙ったエントリーでもいいだろう。では2波を狙うとして、どこで狙っていくのか?という目安を説明していこう。

フィボナッチリトレースメントを使う

現在の波動が2波なのかどうかは、実際のところはわからない。しかし、2波ではないのか?という目星を付けてエントリーするにはフィボナッチリトレースメントを使うのもひとつの例だ。

2波と仮定してからのフィボナッチリトレースメントで反発を拾う

上記チャートは先ほどのチャートを拡大したものだが、ここで狙うべき基準は38.2%か61.8%の黄金比率になる。もちろん必ず38.2や61.8で反発するとは限らないが、状況を見守ろう。

注意する点は、38.2%や61.8%まで来たからといってエントリーするのは時期早々だ。なぜならそこで反発するかどうかは反発してみないと分からないからだ。

エリオット波動もフィボナッチも、チャートが出来てから判断するものだ。なぜなら、価格の節目であるとかそういう根拠がから、という理由がある。

もちろん38.2%などのラインに何かの理由が重なっている場合はもちろんエントリーしても構わない。

なぜ100%の少し下にロスカットを設定するのか?

2波は1波の安値を下回らないと定義されているが、実際には100%あたりまで下押しする事もそれなりにある。仮に38.2%や61.8%で反発したからと言っても、それから更に下を試しに来る場合も当然想定できるからだ。

しかし、これはあくまでもトレーダーによってのスタイルがあるので、参考程度でいいだろう。

前回の高値である0%を上抜いたら1波・2波・3波が同時に決まる

下のチャートを見てみよう。今回は38.2%のラインで反発し上昇した。そして決定的な瞬間は前回の高値を超えて上昇した事だ。

リトレースメント38.2%で上昇したチャート

前回の高値は0%のラインで、ここを超えてくるとダウ理論的にもエリオット波動的にも1波・2波・3波が確定する。

もし、前にロングエントリーをしていなかったとしても、0%を上抜けしたのを確認してからでもエントリーは遅くはない。もちろんタイミングはその時の値動きに応じて変えていかなければならない。

そして何度も言うが、2波がこのように1発で反発するとは限らない。揉み合いが長期に続く場合もある。そういう時はリトレースメントのどのポイントがどれだけ意識されているのか注意深くいく必要性がある。

2波を見つけるフォーメーションとは

さらに見ておくべきところは、ダブルボトムやトリプルボトムといったフォーメーションにある。今回のチャートでいうと、ダブルボトムのフォーメーションになり、1波の高値のライン(フィボナッチリトレースメント0%ライン)はネックラインになっている。

トレンド変換に現れるボトムを予測

トレンド変換に見られるネックラインからのダブルボトム

今回のチャートでいうなら2波が1波の安値を切り上げて上昇したところから、結果的にダブルボトムを形成する事になった。

この事から、もし今回2波が1波の安値を下回ったとしても、次の上昇、つまりトリプルボトムを狙う体制にもなる可能性も場合によっては十分あるという事になる。

エリオット波動の2波によるトリプルボトム

これはあくまでもシナリオの立て方だが、そういうシナリオの立て方もあると言う事だ。基本的にはフォーメーションというのもまた、結果的に見るものであって、狙ってエントリーするものではない事は覚えておこう。

2波は修正波でありフォーメーションがある

修正波フォーメーションのパターン

エリオット波動の上昇5波の中でも、2波と4波は修正波といって、上昇の中の下落だ。修正波にはある程度の規則性があり、2波が素直に下落すると、4波は比較的揉み合う傾向にあるなどの特徴がある。

もちろんその逆で、2波で揉み合うと4波は素直に下落するというオータネーションという傾向もある。くわしくはエリオット波動理論|4波にだけ言える特性と考え方とはの記事をチェックしてみよう。2波を見つける際に参考になるかもしれない。

まとめ

2波というのはトレンドが上昇に転じる重要な波動になる。値動きがそんなに大きくないのは、買いと売りが同じくらいの勢力で大きくぶつかり合っている事にある。

それはチャートでは見えない攻防戦だ。そしてその反動が3波の上昇ということになる。

今回は教科書通りのチャートで説明したが、実際に2波は揉み合う事が多い。思ったよりも簡単に捉えられる訳ではない。

しかし、2波を捉えるという事は3波の波に乗るうえで重要な部分となっていくので、特に攻防が激しくなる傾向にあるのだ。

とにかく2波を見つけるコツは、下落後の1波の目星を付ける事にある。なってみないと誰にも分からないところではあるが、経験を積むうちに、これは1波からの2波かもしれない、というのが自然と想像できるようになってくる。

目次