テクニカル分析おすすめのインジケーターとは何か?

インジケーターは何を使ったらいいのか?という問いに「他の人も多く使っているメジャーなものを選んだ方が良い」という答えをよく見かける。「確かに」といいたいところだが、その理由は一体何なのだろうか?

先に答えをいうなら、インジケーターは何を選ぼうが間違いはない。マニアックなカスタムインジケーターを選んだとしても、最終的に勝つことができたならば正解である。

つまり、何を選んでも間違いではないのならば、シンプルかつわかりやすいものを選んだ方が効率的ではないだろうか?

問題なのはその使い方である。売買シグナルが悪いとはいわないが、インジケーターだけで機能するとかしないとか、そもそもの使い方を間違ってはいないだろうか?

この記事ではテクニカル分析に利用するおすすめのインジケーターとは何か?についてお話ししていくので、興味のある方は参考にしてほしい。

目次

おすすめのインジケーターとは

移動平均線

おすすめできるインジケーターの代表として挙げられるのは「移動平均線」になる。移動平均線はシンプルかつ視覚的にわかりやすいのが特徴であり、最もメジャーなインジケーターといっても過言ではない。

使い方も幅が広く、独自の設定で自分なりの分析手法を使っても良いし、200MAなどの鉄板的な設定で利用するのも良い。もちろん設定だけで勝てるようなものではない。

他の分析と組み合わせながら優位性のある手法を作り上げていかなければならないのは、どのインジケーターを使ったとしても共通する部分である。

RSI

RSIはオシレーター系で1番おすすめできるインジケーターである。設定は特別に変える必要はなく、視覚的に見やすい割には多くの情報をシンプルに教えてくれるのが特徴。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドも利用しているトレーダーが多いインジケーターだが、意外と難しいインジケーターなのでおすすめはしていない。標準偏差という考え方を利用しているが、実際の相場では「そうならない」ことが多く、使い所を徹底的に追求する必要性がある。

インジケーターだけで機能するものはない

インジケーター単体だけで優位性のある分析をするのは極めて難しい。ラインなどを利用し、価格の節目や相場の値動きを分析したうえで、優位性のあるポイントを見つけるサポートとしてインジケーターを利用したい。

よく耳にする「機能する・機能しない」という意味の大部分は、インジケーター単体によるシグナルのことを指している場合が多い。インジケーターを選ぶ際は、機能するとかしないは気にしないようにしよう。優位性のない間違った使い方をできるだけ防ぎたい。

もちろん多くのトレーダーが意識しているポイントは、戦略を立てる上では合理的だが、インジケーター単体ではなく他の要素も見ておきたい。

どんなインジケーターを使い、どんな設定で利用しようが、結局は自分で検証をし、自分で確かめてから利用するしかない。

マニアック(マイナー)なインジケーターはおすすめできないのか?

MT5やTradeingViewのように、誰かが作ったり、自作したカスタムインジケーターを使えるプラットフォームもある。世の中には実に数多くのインジケーターが存在し、そのほとんどはマニアックな部類に属する。

移動平均線やRSIなどのメジャー以外のインジケーターはおすすめできないのか?といわれれば、もちろんおすすめはできないが、否定もしない、という答えになる。

当然、否定できるだけの理由は無く、利用の仕方次第では、自分のトレードスタイルに合ったインジケーターも見つかる可能性は十分ある。

テクニカル分析において「こうしなければならない」「これが正しい」といったものはない。先ほど極めて難しいといったインジケーター単体での分析においても、完全に否定するつもりはない。

どんな場面においても相場分析に絶対はありえない。相場分析において重要な考え方である。

おすすめのインジケーターはシンプルなものである

テクニカル分析において「シンプル」というのは重要な要素になる。あまりに複雑で、かつ多くのインジケーターを選びすぎると、結局のところ自分の都合の良いところでトレードしてしまうことになる。

テクニカル分析はなぜシンプルが良いのか?

トレードにおいて判断材料が多すぎるのは、結果的にリスクリワードや優位性に欠けるトレードになる確率が高く、大きくデメリットとなるのは心理的ブレである。

行動を意識的に制御するためにも、インジケーターはあまり複雑にならないようにしたい。

トレンド系とオシレーター系ひとつずつで十分

参考までにだが、インジケーターは移動平均線やボリンジャーバンドなどのトレンド系をひとつ。RSIやストキャスティクスなどのオシレーター系をひとつずつ入れておく程度で十分といえる。

トレンド系とオシレーター系の違い

テクニカル分析には、ラインなどの描写系オブジェクトも重要になる。水平線やトレンドライン、フィボナッチなどで価格の節目を探るなど、インジケーターと組み合わせる分析方法は多い。

おすすめのインジケーターとは「他の分析と組み合わせやすいもの」を探すと良いだろう。

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