フィボナッチはテクニカル分析の描写ツールで、フィボナッチ数列という自然界になぜか存在する不思議な法則を使って分析するツールだ。
フィボナッチを使った描写ツールは代表的なものでも数種類あり、そのどれもが特徴のあるものになっている。
ではフィボナッチを使ったインジケーターの一覧を見てみよう。
フィボナッチリトレースメント
リトレースメントとは「押し目」という意味で使われる。フィボナッチリトレースメントは押し目がどの水準で反発するかの目安をつける物差しみたいなものだ。
基本的にはエリオット波動の3波を狙う際によく使われ、フィボナッチのインジケーターでは1番人気がある。
フィボナッチエクスパンション
エクスパンションは押し安値からどれくらい上昇(下降)するかの目安をつけるインジケーターだ。
使い方や見方はリトレースメントと非常によく似ていて、エリオット波動の3波がどこまで伸びていくのかを見るのによく使われる。
フィボナッチタイムゾーン
タイムゾーンは時間軸に焦点を絞って、これから先にどの時間軸でトレンドや値動きの変化があるのかを探るインジケーターだ。
特徴としては値動きには一切関与せずに時間軸だけに特化したツールになる。
フィボナッチファン
フィボナッチファンはトレンドラインのような使い方をするインジケーターで、これから先のトレンドの転換点を探るのに有効なツールだ。
転換点の他にもトレンドの強弱を知るのにも使いやすいのが特徴。
フィボナッチアーク
フィボナッチアークは特徴的な丸い半円を描くインジケーターで、リトレースメントと同じような局面で押し目を拾う為のツールとして使われる。
押し安値を拾うなら上半丸のアークが出現し、戻り高値を拾うなら下半丸のアークが出現するのが特徴。
フィボナッチチャネル
フィボナッチチャネルは、基準となる波動を指定すれば、自動的にチャネルラインを引いてくれるツールだ。
ただ単にレジスタンスとサポートのラインだけでなく、フィボナッチを使った独特のチャネルライン分析が可能となる。
フィボナッチターゲット
フィボナッチターゲットの意味は、次の値動きブロックに対してのターゲットだ。
相場をブロックとして捉える事によって、優位性のあるトレード戦略が可能となる。
他のテクニカル分析と合わせて使うことによって大きな利点となるツールだ。
まとめ
フィボナッチ数列を使って当サイトで紹介しているものは以上だ。
相場環境を測る物差しみたいなものとして考えてみよう。
そしてこのどれもが共通して言える事は、測る為に値動きの波動(初動)を捉えなくてはならない。
特にエリオット波動やダウ理論は重要な考え方になるのでまず覚えておこう。
そして、他のテクニカル分析との組み合わせで、チャート分析に優位性が生まれるはずだ。